蛇足

 
 
  
『鞠桐白雪』無垢で無邪気、それゆえに他人も自分も顧みない。自身の狭い世界を完全に確立しており、それに関係がないものにはほとんど興味を抱かない。幼いころの経験から嘘つきを本能的に見分けることができ、また嘘つきを忌み嫌う。両親を亡くした事故の際に負った傷の痕が左手首に残っており、ストレスを感じた時など無意識のうちにこれを引っ掻いたりして弄る癖がある。傷痕は常に赤く爛れているが、本人は無自覚。
『吾妻秋日』幼馴染そのいち。鞠桐白雪の異常性と特異性にとらわれすぎた少年。自尊心が高く、そのために行動や決断が遅くなりがち。顔がきれいで勉強もできるが、運動はそこまで得意ではない。白雪に対して恋慕のような独占欲のような感情を抱いているが、本人はそれを断ち切りたくも断ち切れなかった。
『瀧山紀仁』幼馴染そのに。鞠桐白雪というひとりの少女にとらわれすぎた少年。いい意味で没個性気味、だからこそ普通の価値観を保っている。短気なのが玉に瑕。白雪と秋日の三人で肩を並べて歩く日々がずっとつづくと理由もなく信じていたが、同時に自分たちの有する歪みにうすうす気づいていた。長い間つづけていたサッカーをやめざるを得なくなった出来事には、多少白雪も関わっている。
『迷継冷』またの名を迷継ノア。白雪の世界のおわりを告げる来訪者、のちに彼女にとって永遠の友であり共犯者となる。
『清水鶴橋』女顔の美少年。眼鏡。白雪にとって、彼は高校という場所の象徴的存在であった。白雪は清水が嘘のつけない人間だと理解しており、そのために彼のことを好いていた。
『宮浜湖畔』黒の短髪、肌は日に焼けている。清水とは中学からの親友。いいひとになりたくて、毎日を生きている。
『春田貴和子』ひとりの少女を愛していた。少女は秋日の十何人目かの彼女であり、彼に酷い別れ方をされたせいで現在は不登校である。そのために春田は秋日を恨んでおり、彼に復讐するために彼氏と彼女の関係となり、そして白雪に近づいた。件の少女ともども合唱部であった。
『鞠桐林檎』外見(特に服装)に関しては、白雪以上に浮いている。両親をはやくに亡くしたが、たったひとりの妹を無条件に愛している。ただし妹とはあまり似ていない。今現在は叔父のもとで働いている。