終焉とピリオド
赤と青と緑の光。
グラデーションとなり三つの光の色が空に浮かびます。これはオーロラというのがふさわしいでしょう。しかし、この世界にはオーロラというものが存在しません。その上、この悲劇の舞台の真っ最中とだけあり、この現象はこの世界の人々を恐怖に陥れるのです。皮肉にも、その光は美しく見えるでしょう。
地上は赤が舞い踊ってとても華やかです。熱いこれは火。触れると燃えてしまいます。
私はその火にいま囲まれているのです。ぼうっと、していました。少し疲れていたのです。この世界の核の破壊には、蓮月とルノグが向かっています。その間、私と留哉は私達の邪魔をするこの世界の人々を葬るのが仕事。すでに周りには、汚い人形と化した輩が百単位。
うわあああん、と子どもの泣き声が聞こえました。そういえば、と思いながら、剣をふるい後ろを狙っていた人を一発でしとめるのです。
そういえば、私は、泣かなかった。
うわああん、と、子どもの声がまだ聞こえます。
このような状況でありながら、私は泣かなかった。
周りの赤も、空の三色も、地割れも。その後の焼け跡をみても、動かない彼らをみても、私の中の感情はただひとつ。
「憎い?」
腹を切られ、あと少しで息絶えるひとに聞きます。その人はなにか言おうと口を開きパクパクと動かしました。私には、それを読み取ることは出来ません。
「私は、憎い。」
そして、その人は息が止まりました。
「憎かった。」
シグナルだけでなく、世界の摂理とか世界機関だとか、それを私に話す彼とか、私一人のこして逝った世界、全てを。
そして、差し出される手も。
ぼうっとします。少しどころか、かなり疲労がたまっていたようで体力が限界かもしれません。
「大丈夫か?」
上から、留哉の声がします。留哉は、遠くから銃で私を狙う人たちが相手でした。
「少し危なかったかも、、、」
「ふぅん、お疲れ」
たんっと留哉は目の前に降り立ちます。
「 」
「うん?」
なんでもない、と首を振ります。
そして、一緒に歩き出します。
いつのまにか、子どもの泣き声が聞こえません。でも、気にはしません。
「あー、、、疲れた、、、。今日は一杯やるか」
「また飲むの」
唯一の至福なんだよ、と留哉は言います。続けて留哉は
「ルノグ達は、先戻ってるだろうな」
と、消え始めた空を見ながら言うのです。
その消え始めた空は、とても眩しいくて私は目を細めます。そして、今日はあの日のことをよく思い出してるなぁと思いました。あの時と同じ眩しさのはずなのに、今は目を細め、けれどあの時は、彼をしっかりと睨んでいました。あの日と今とは、私は随分変わったと思います。
「おい!」
気づくと、留哉はかなり先にいました。
「早くしろ、帰るぞ!」
、、、あの日と今とは、彼は変わっていないように思えます。
憎いなら殺せと。そしてお前も死ねと。シグナルの邪魔はできないと。
そういった、その口で。
彼はー、、、、。
「ライラ」
あの世界から、唯一持ってきた宝物の〝名前〟で、無くなりかけている空気を震わせるのです。