04

「……不死?」
「そう、不死」
ニコニコと笑いながら、裁判所のボスさんは言った。廊下でばったりと出くわしたボスさんは、絶対裏になんかあるでしょう的笑みを常にしている最強でいたずら好きな最悪な人なんだよ。嫌いじゃないけどねっ。けどね、
「あのねー、ボスさん、最初の一言が、不死について語ろうなんて、とてもセンスないナンパだと思うよ」
「いやぁそうかい?とてもミステリアスで素敵な話だと思うんだけどねぇ」
にこにこーと笑うので、わたしもにっこーで笑う。笑顔はコミニケーションにおいてとても必要なんだよ。見た目は大事!ね!
「そもそも、不死っているの?」
「いるよ、結構そこらじゅうに」
うっそーん。
「でも、不死なんて、この世の輪廻の摂理に真っ向から外れてるじゃんかー」
ありとあらゆる世界の摂理を守るため、それから外れたものたちを罰する裁判所。不死なんて存在がそこらじゅうにいるよなら、不死は裁判所の常連となってるはずなんだけどなぁ。今のところの常連は、魔術を成功した人と、ドラゴンと、半人ぐらいなものだよねー。
「だいたい、一つの世界に三人くらいはいるんじゃないかなぁ」
「わぁまじでー?」
まじでー、とボスさんが続ける。結構な数がいるものだね。
「まぁ、念には念を重ねて、てことだよ。不死についての処罰は、俺か、尚だから。」
「なーくん!」
そう!なーくんは、裁判所トップ2なんです!ふふっ!そもそも、この裁判所はなーくんとこのボスさんによって成り立っているといっても等しい機関なのだよ!
「裁判所のほうが強いけれど、イレギュラーなんていつでも起こるからねぇ。事実、イレギュラーなんてなかったら、俺らの存在は必要ないしねぇ」
なぁる!
「というか、強いと言っても、不死て罰せられるのー?」
「できるんだよぉー、裁判所は、たとえどんな状況下、条件でも、摂理を超えたものはパァンだから。」
それに、とボスさんは続ける。
「不死は、ただの不死だからねぇ」

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からからのせかいに、よどんだくうき。はんてんするせかいに、あかいいろ。でもだいじょうぶ。

ふしは、むげんなんだから。